好きなのに、好きなのに。
保健室の暖かさと、コーヒーの匂いで、緊張もほぐれてきて、
段々と会話が耳にはいるようになってきた。
「いや……キ、キス…をされまして。」
「誰、彼氏に?」
え?みさちゃんに彼氏!?そんなはずは……。
「いや、誰だかわかんなくて…」
「どういうこと?」
「さっき…寝てたら…いきなり…。」
寝てるときに!?なんてやつなんだ。
……………って、待てよ!!
それ玲央の事じゃん!!!
っていうか、みさちゃん気付いてたの!?
この状況やばくない?