好きなのに、好きなのに。



自分でもビックリしたのか、おでこに手をあてて困惑している。



キョロキョロと保健室内を見渡すと、やっと俺の存在に気付いたみたいだ。



びっくりした顔をして、急いで俺の腕を引っ張り、保健室をあとにした。


俺は、されるがままに腕を引っ張られる。


だんだんと、歩く速度が遅くなった。


保健室から少し離れた空き教室の前に着いていたようだ。





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