人魚姫~その恋は永遠に~
どんどん、海に差し込む光が見えてきます。
パシャンッ
そう音を立ててメアリーは海上へと顔を出しました。
「キレイ…。これが、陸なのね。」
空には満天の星がありました。
キラキラと輝く星は、海の中ではサンゴの産卵と同じぐらいキレイでした。
ドーンッ
急に鈍い音が聞えました。
驚いたメアリーは咄嗟に耳を手でおさえ、目を瞑ります。
「さっきの音は、一体なんなのかしら?」
そう声に出すと、
ドーンッ
また音が聞えました。
片目を恐る恐る開けると、
そこには色とりどりの光が円状となって空に浮かんでいました。
「きっとこれは、花火ね。教えられた花火より全然キレイ…。」
メアリーは、感動しました。