人魚姫~その恋は永遠に~
王子は驚きもせずに、
『お名前を伺ってもよろしいですか?』
そう言ってきました。
「メアリー。あなたは?」
『俺は、セシル。ここ周辺を収めている国の王子なんだ。』
「私は、人魚界の王女です。」
メアリーは、王子様に向かって笑いました。
すると王子様は、頬を赤らめます。
「熱が、あるのですか?」
そうメアリーが聞くと、
『違う。メアリー姫、キミがあまりにも美しいからだ。』
そう答えたのでした。
その言葉に顔を真っ赤にするメアリー。
「セシル様、ありがとう。私、セシル様が好きです。」
いつの間にか王子様にメアリーは告白をしていました。
『メアリー姫、俺もメアリー姫が好きだ。』
メアリーは目に涙を溜めて、心が温かい気持ちになりました。
王子様は、メアリーがいる海へと入ってきます。
そして、王子様はメアリーを抱きしめました。
『愛してる。』そう耳の近くで囁いて…。