CHANGE〜警視庁特殊捜査課〜
上司とバディ
「…で最後に、ここが食堂だ。」
上から順番に回ってきて、最後にやってきた地下1階の食堂。
「まぁ使ってるのは事務や掃除の人達で、俺らは各自で買ってくるのが普通だな。
松村さんみたいに、弁当持ってきてもいいぞ。」
「松村さん…
奥さんと娘さんのこと、溺愛してるんですね。」
食堂から出てきて、歩きながら教官と話す。
「あぁ。あの溺愛っぷりは半端じゃないな。
お弁当も毎日海苔でハートがかかれてるし。
それをその度自慢される、俺の身にもなってみろ。」
今日初めて会った松村さんだけど、毎日教官に自慢してる姿が容易に想像できる。
「…でも特捜課って、みんな良さそうな人達ばかりですね。」
あたしが笑って言うと
「…まぁな。人数が少ないからもあるだろうが、滅多にない仲の良い部署だろう。」
そう言って、軽く笑った。