CHANGE〜警視庁特殊捜査課〜





――――――――



――――




「ここだ。」




教官が運転する車でやって来た現場。




すでに銀行の周りには大勢の人がいた。




「松村さん!!宮下!!」




教官について行き、入り口付近にいた2人に駆け寄る。





「おぉ、矢崎!瀬川も!」



「2人とも来てくれたんだ。」




黒い防具服を着た、SATの集団の真ん中で銀行内の様子を見ていたらしいスーツ姿の2人。





「状況は。」




教官が険しい顔で尋ねると、松村さんが答えた。




「かわんねぇな。
こっちがどれだけ説得しても、聞く耳もたねぇ。」





「中の人達は!?」



焦って尋ねるあたしを気遣う様に、宮下さんがそっと答えてくれた。




「今のところ大丈夫。
だけど、まだ何が起こるかわからないな。」









< 33 / 47 >

この作品をシェア

pagetop