CHANGE〜警視庁特殊捜査課〜
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「ここだ。」
教官が運転する車でやって来た現場。
すでに銀行の周りには大勢の人がいた。
「松村さん!!宮下!!」
教官について行き、入り口付近にいた2人に駆け寄る。
「おぉ、矢崎!瀬川も!」
「2人とも来てくれたんだ。」
黒い防具服を着た、SATの集団の真ん中で銀行内の様子を見ていたらしいスーツ姿の2人。
「状況は。」
教官が険しい顔で尋ねると、松村さんが答えた。
「かわんねぇな。
こっちがどれだけ説得しても、聞く耳もたねぇ。」
「中の人達は!?」
焦って尋ねるあたしを気遣う様に、宮下さんがそっと答えてくれた。
「今のところ大丈夫。
だけど、まだ何が起こるかわからないな。」