CHANGE〜警視庁特殊捜査課〜





その男の子の泣き止まない様子に、興奮している様子の犯人。





今にも撃ちだしそうだ。






どうにかして、タイミングを…





そう思った時、急に感じた。







―殺気。







バッと男を見ると、目の色が変わっていた。







「危ない!!」






考えるより先に体が動いた。




あたしを見て、驚く男を目掛けて飛び込む。





油断していたらしい男は簡単に倒れた。




その衝撃で男の手から、ピストルが飛んでいく。





あたしは男をうつ伏せに組み伏せて、右手を逆方向に持っていき、その上に乗る。




「ぐぁっ……!
なんだてめぇっ…!!!」



今にも肩が外れそうな状況なのに話せるなんてこの男、何かスポーツやってるの?




「警察よ。諦めなさい。あんたは現行犯逮捕。」





あたしはそう言って、片手で銃をしまい手錠を出そうとした。



すると、




「…こんな女が警察だぁ?
絞めてても軽すぎて意味ねぇよ!!」





そう言いながら、男はいきなり動きだし、逆にあたしの上に乗った。




「いった…!」




何こいつ!
やっぱ柔道か何かしてる!絶対!




重くて動けない。



どうにかしないとっ…!!






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