CHANGE〜警視庁特殊捜査課〜
そして、松村さんの怒鳴り声。
「警察だ!!大人しくしろ!!」
次々にSATの人達が入ってきて、男は呆気なく捕らえられた。
「おい、瀬川!!
大丈夫か!!!」
少し焦る教官。
あたしはゆっくりと体を起こした。
「だっ…大丈夫です。
一応下に着てたんで。」
あははと笑いながらスーツの下の防弾着を見せた。
着てても撃たれると痛いもんだなぁ…
スーツ焦げちゃったし。
でも…皆無事で良かった。
あたしも…ちょっとは役に立てたかな?
あたしの目の前に座っている教官。
さっきから、何も言わないんだけど。
どうしたんだろ…
「あのー……………教官?」
恐る恐る覗き込むと
「………っの…………」
「へ?」
「……こんっの、アホが!!!!!!!!!!」
いきなり、矢崎教官の盛大な怒鳴り声が響いた。
なっ……あ、あほーっ!!?
なんであたし怒鳴られちゃってんの!?
普通誉めるとこじゃない!?
「なんですか、アホて!!!
ここは誉めるとこでしょ!?」
あたしも負けじと怒鳴る。
「アホにアホと言って何が悪い!!!
お前がこんなアホだとは思わなんだわ!!
いつになったらそのアホは治るんだ!!!」
はあぁぁぁん!!?
さっきから聞いてりゃ……!!
「そんなアホアホて失礼な!!
他にもっと言い方があるでしょ!?」
てか、何であたし怒られてんの!?