キス魔

「…じゃあ今からデートしてよ。」

長谷部くんはそう言いあたしの手を握った。


「…デート?!」


あたしは当然デートは初。

初なのに長谷部くんと…??

少し疑問に思ったがあたしは手を引く長谷部くんに断りを入れれなかった。

「…じゃあカフェいこっか。話したいことがある。」

そう言われあたしはずっと長谷部くんの背中を見ていた。

どうしてこんなに凛々しいカッコイイって

誰もが思うような人があたしに構うのが信じられなかった。






カランカラン…

「いらっしゃいませ〜」

ドアを開けるとドアにかけてある鈴がなる。

店内はとても涼しかった。

オシャレな店員があたしたちに水とおしぼりを持って来た。


「…じゃあ俺はアイスラテで。カエラは?」

ん?という顔をしてあたしの顔を除き込んだ。

「…あたしはカフェオレで。」

「かしこまりました。ごゆっくり。」

そう言い店員は帰っていった。

「何からはなそっかな〜…」

そう言うと長谷部くんはグビッと水を一気飲みした。

あたしは呆然と長谷部くんを見つめていた。
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