【ホラコン】兎心の宝箱SP
「ほら、警察とか自衛隊とか……」
ハア、と声を漏らす。
幼なじみの彼は、平時にはとても愛らしく、ペットのように撫でてやりたくなるが、この状況の中では、流石に若干イラッとする。
「無理よ。今は彼等の数が多すぎるもの。銃で撃ったくらいじゃ死なないしね。あっ! もう死んでるか。まあどっちでもいいけど、もう少し減らないと助けはこないでしょうね」
その言葉に幸太は、ヒクヒクと先程と同じように鼻を鳴らしはじめる。
「じゃあさ、僕達どうしたらいいの? こんなとこにずっと隠れてるの?」
その言葉を聞き流して、再びテレビの画面に見入る。