【ホラコン】兎心の宝箱SP

扉を開けると幸太がいた。

ベッドに腰掛けたままこちらを見つめる。

私は、ベッドに近づくと幸太に声をかけた。

「左手……、無くなっただけで良かったじゃない……。仕方ないからこれからは、私が面倒見てあげるわ」

肩口から無くなった左手……。

精一杯の虚勢で幸太に語り掛ける。

そんな私を見て幸太が口を開く。
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