【ホラコン】兎心の宝箱SP

中村は、声を止めるとその様子を固唾を飲んで見守った。

やがて博士は、光る人影のそばに近づくと手を伸ばしてそれに触れる。

彼女の手が吸い込まれていく。

彼は、その様子を見て走って逃げようかと真剣になやんだ。

「中村参事官! 大丈夫だ、こっちに来て見てみろ」

博士は、一度吸い込まれた手を抜き去ると、彼を手招きしてくる。

< 75 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop