Candy
─────…
それからあたしは、一人になれそうな場所を見回った。
だけど、相原康平はどこにもいない。
…帰ったのか?
だったらとんだ無駄足じゃねーか…!
…アホらし。
なんとなく…だけどさ。
あの康平かなって思ったから…。
──って…顔も思い出せないのに、馬鹿すぎる!!
あの恭介ですかー
ってきいて
ちがいますー
って返されたらどうするつもりだったんだか。
もうどうでもいいや、保健室行って寝よ。
そしてあたしは頭を掻きながら保健室へと足を運んだ。