Candy




…と、あたしを見つめる二人の派手な女の子。



「目、おっきいー!」


「ヤバイヤバイ!マジタイプ!」


…なんかキャアキャア言ってる。



うっせぇなぁ。
あたし、こういうタイプ苦手なんだよな。
ケバケバな人。

金髪がケバ子で、茶髪がケバ美でいいかな。



「…で、何か用?」



「いや、えっとね…い、いくつ?」



ケバ子がモジモジしながら問い掛ける。



「高1」



「えっそーなの!」


「アタシ達の一個下じゃーん」



ケバ美と騒ぎながら、恥ずかしそうにバッグから携帯を取り出すケバ子。



「あ…あの、できたらメアド、教えてほしいんだけどぉ」







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