Candy
「…くん、相原くん!」
「えっ!?」
「もう、ぼけっとしちゃって。その女の子のことでも考えてたんでしょー」
リサちゃんはニヤニヤしながら、俺が好きなミルクティーの入ったカップを渡してきた。
「さぁねー」
お、このミルクティーうまいわ!
俺が1番好きな紅茶家伝やん。
「…何があったかは深く聞かない事にするけど、人生色んなことがあるんだからね。それを乗り越えてこそ、本当の愛を見つけることが出来るんだから。今は、本当の愛を見つける為の予行演習みたいなものなのよ」
「……………どないした?いきなり……」
リサちゃんがいきなり真剣な目で語りだしたので、驚いて額に手を当ててみた。
「熱なんかないわよ!」