Candy
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───……
うーん
なんか……気持ちいいなー……
あったか。
布団さいこ〜…
いいわぁーこの感じ………
幸せ…
って、ん!?
なんか………
頭、頭触られとる!?
え、撫でられとる!?
誰に!?
「あ……ご、ごめん……起こしちゃったかなぁ………」
「怜奈!?」
ばちっと目を開けると、怜奈。
怜奈がおる!
急いで手を膝の上に戻したし、頭撫でとったんはやっぱり怜奈だったんか…
「ご、ごめんね!?起こすつもりなかったんだけど、寝顔見てたら…つい……あっ!絆創膏もらいに来ただけだからっ教室戻るねっ」
怜奈は片手に持った絆創膏を俺に見せると、引き攣った笑顔で走り去ろうとした。
「…ちょい待ち」
俺はベッドから降りて、逃げようとするレナの細い手首を掴んだ。