Candy
「………」
にしても…
寝過ぎじゃないか!?
朝からずっとこのまま!?
おかしいだろ!!
「………ん〜…」
お、起きるか!?
「………………」
…起きん、全く。
寝返り打って、俺に顔を向けるようになっただけ。
「風邪引きそ〜」
ブレザーは脱いで折りたたみ、枕がわりにしてるので、蘭が上に着てるのはワイシャツとベストだけ。
しっかし、睫毛なげ〜なこいつ。
鼻筋も通ってるし、黙って女らしくすりゃ美人なのにもったいねーわー!
俺は散々寝顔を満喫した挙げ句、学ランを蘭の上に捨てて帰路に着いた。