Candy
「なに蘭、鼻押し付けて匂い嗅いでんのよ。あんたって匂いフェチだったの?」
「なっ、ちっ……ちげーよ!!!!」
あたしがムキになって反論すると、千夏は面白そうにクスクス笑う。
ほんとこいつ、Sなんだよな……。
「蘭、それいつ返すの?」
「えっ!?あ、あたしは話したくないし…ミツキ昨日話したなら渡せるだろ!?返しといてよ」
「蘭、借りたモノは借りた本人が返しに行くってのが常識なんじゃないの?ねぇみつき」
「ね〜千夏!」
くっそ、二人して面白そうに笑いやがって!!
昨日のこと知らねーから!!
でもアタシはムカッと来て言ってしまった。
「いいよ!!その常識守ってやるから!!そのかわり何か奢れよ!!」
しかも、勢いで学ラン片手に教室出てしまった…。