Candy
「え?いいけど…」
「よかったあ―!!実はさぁ、蘭ちゃんって超わたしのタイプなんだよねっ!!」
「…は?」
「恋人前提でよろしくぅッ なあんて〜!!アハハッ」
ゾワッと背筋に寒気がした。
か、かわいい笑顔で何言ってんだこいつ?!
笑えねぇ冗談やめろ…!
「とりあえず握手しよっ、握手!!」
促されるままに片手を差し出すと、ぎゅっと両手で握って来た。
「蘭ちゃんの手、あったか―い…」
奏はあたしの手を掴み、うっとりしたような目で自分の頬にくっつける。
ちょっ…!!?
やめ、やめろ!!!