機械人間-ロボット-


ゆっくりと扉を開けて


中に入る。


そこにいたのは、やっぱり女の人。


顔が椿と似ている。


きっと椿のお母さんだ。





「あの…どちら様??」


「こんにちは。森崎 竜と言います。えっと…椿さんとはちょっとした知り合いで…」


「そう…お見舞いに来てくれたの??ありがとう」


「いえ…突然押しかけてしまってすいません」


「いいのよ。それより、こちらこそごめんなさい。せっかく来てくれたのにこの子、まだ目がさめないのよ」





ベットには椿が眠っている。


あのときの姿。


まったく同じだ。


あの話は嘘じゃない。


椿は本当に15年後の人間だったんだ。


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