幸せという病気

「それより恐いのは、武がどっか行っちゃう事だよ？」

「・・・」

「そんな中途半端であの時、付き合う事決めたの？」

「いや・・・」

「私だって、これが幸せなんだよ？・・・」

「・・・」

「どこにも行っちゃやだょ・・・」









「・・・ポップコーンやめてくんない？」

「えぇ？鼻つまんでちゃわかんない」

「いやいや。ポップコーンやめてくんない？」

「いやぁ。ポップコーンってやっぱり良くない？・・・って？」

「おまえそんな性格だったっけ・・・」

「あっ。知らなかったぁ？」

「・・・気持ちわり・・・」

「武、なんか感じ変わったね」

「・・・ん？・・・髪切ったからな」

「ん～ん。そういう事じゃなくて・・・てか、いつまで鼻つまんでんの・・・やめなよそれ」

「あ・・・はい・・・」

「なんかいい顔してる」

「あっ。わかってきたねぇすみれも」

「はいはい・・・なんか・・・色々と吹っ切れた顔になったよ？」

「・・・そうか？」

「うん。なんとなく」

「・・・まぁ・・・気付いたからな」

「え？」

「・・・自分の幸せってのに」