幸せという病気

駆け寄り、竜司に尋ねる。






「・・・どうゆう・・・事・・・?」


「・・・何が?」


「・・・私の気持ち・・・知ってるでしょ?」


「・・・あぁ」


「・・・好きって・・・嘘だったの?」


「・・・」


「・・・ひどいょ・・・」


「・・・泣くなよこんなとこで」


「・・・」


「欲しいんだろ?彼氏」









・・・どうゆう意味・・・?










「あいつ彼女いねぇしさ」









言ってる意味がわかんないょ・・・。











「いい奴だから、付き合ってやれよ」









好きって言ってくれたのに・・・。





あのキスは・・・?




なんだったの・・・?










「・・・ごめん俺・・・詩織の事・・・」












もぅ聞きたくなぃょ・・・。













「・・・別に好きでも何でもなかった」












声が・・・




出ない・・・




嘘って言ってょ・・・




今のは全部嘘でしょ・・・?




じゃないと・・・




死にそうだょ・・・・・・・。








そうして、空から降る白い雪が、冷たいアスファルトに消えていった・・・。
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