幸せという病気
詩織・・・。
本当に好きな人・・・
俺にも出来たよ。
気付かせてくれて・・・
ありがとう。
でも・・・やっと出来た本当に好きな人は・・・
もうすぐ死ぬかもしれない・・・。
罰が当たったんかな・・・
でも・・・
俺、逃げねぇから・・・
もう・・・
誰も悲しませない。
そして竜司は、武のメールを読んだ。
『普段言わねぇからメールで書くけど・・・お前は強ぇ。いつもありがとな。遥を頼むぞっ』
たったそれだけの言葉に、竜司は涙が止まらなかった・・・。
気付いてる?
二人でいても、あなたは悲しい顔をしている事。
多分、一番それに気付いてるのは、竜司だよね。
でも嬉しいよ。
この何ヶ月で、ほんの少しだけ、あなたは変わった。
少しだけ・・・。
人を好きになってくれた。
それが嬉しいんだぁ・・・。
例え・・・。
例え、私の事を好きじゃなくても・・・。
ごめんね・・・。
やっぱり・・・。
これ以上、竜司の傷を塞げそうもないょ・・・。
そして・・・
『ありがとう』
今度は、本当に好きな人に出逢えるといいね。
そして・・・その好きな人と・・・
幸せになってね。
私は・・・
ほんの少しでも・・・
あなたと過ごせて・・・
幸せだったよ・・・
でも・・・
なんでだろ・・・
涙が止まらないょ・・・。
『いっぱいの幸せを・・・ありがとぉ・・・』