幸せという病気
最終章【約束】
最終章 約束 







そして兄妹は、同じ夢の中で繋がった。









お兄ちゃん・・・?


・・・遥・・・二人揃って倒れちまったな・・・ってか竜司を一人にしてたらあいつ泣いてばっかだぞ?


うん・・・。


ハハハッ。そこが好きなのか知んねぇけどさっ。


からかってるのぉ~?


いやいや。幸せそうだなって・・・いつもそう思ってるよ?


そぉ?


あぁ。しかしおまえ、俺の妹でよかったな。


え?


幸せになれよ?


・・・お兄ちゃん?何考えてるの・・・?


何って。おまえを助けようと思ってる。


・・・ダメだよ・・・せっかくお父さんに頼んだのに・・・。


ん?


お兄ちゃんを助けてあげて欲しいって・・・。


・・・そんな事言ったのか?


だからお兄ちゃんは生きて!!私は・・・もういいから・・・。


・・・まぁ、歳の順で言ったら俺が先だしさ。ほらっ、いつか花をくれたろ?


え?


小さい頃に、たくさん花くれたじゃん。


あ・・・うん・・・。


そのお返しみたいな感じ?


そんな・・・。


覚えてる?小さい頃、俺が行方不明になったの・・・。


え・・・小さい頃??


そう・・・。








「・・・あなた・・・武がまだ帰ってないの・・・」

「・・・こんな遅くにか?」

「・・・えぇ」

「遥が探す!!」

「ダメよ遥はもう寝ないと・・・」

「やだ!!」








あぁ~!あったねぇ~。ってかお兄ちゃん、あれってどこ行ってたの?






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