龍の女神となるべき姫【上】



話し始めた亜美さんは、とても神々しくて目を離せなかった。



天使なんかじゃ言い表せない。



彼女は、女神だ―――




『……自分の意思で私を認めてほしい』




亜美さんには、自分の意見を押しつけるんじゃなく、相手を思いやる心がある。



簡単だけど難しい“思いやり”。



それを当たり前のようにする亜美さんは、風龍の光になるだろう。




俺たちはとっくに亜美さんを認めてる。




でも、まず伝えたい言葉は。



「「「ありがとうございます!!」」」




―――これだった。

< 123 / 303 >

この作品をシェア

pagetop