龍の女神となるべき姫【上】
話し始めた亜美さんは、とても神々しくて目を離せなかった。
天使なんかじゃ言い表せない。
彼女は、女神だ―――
『……自分の意思で私を認めてほしい』
亜美さんには、自分の意見を押しつけるんじゃなく、相手を思いやる心がある。
簡単だけど難しい“思いやり”。
それを当たり前のようにする亜美さんは、風龍の光になるだろう。
俺たちはとっくに亜美さんを認めてる。
でも、まず伝えたい言葉は。
「「「ありがとうございます!!」」」
―――これだった。