龍の女神となるべき姫【上】
嵐龍と風龍
―――スウ ハァ
―――スウ ハァ
『よしっ』
私は気合いを入れてドアを開けた。
だって、ねぇ?
緊張するじゃん!!
まともに悠基の顔見れないかも。
―――ガチャ
「遅いよ亜美ー!!」
「お疲れさまです。
どうぞ、座ってください」
『ありがと』
あれ?
私、思ったより緊張してないや。
本番に強いタイプなのかもね。
そういえば。
『挨拶、あんな感じでよかった?』