龍の女神となるべき姫【上】
*優也side
〔優也side〕
―――プルルルル……
―――プルルルル……
―――ピッ
《は……》
亜美、やっと出た……!!
俺がどんだけ心配したかわかってんのか!?
みっちり、わからせてやるからな。
「おい!!亜美!!聞いてんのか!?」
《……》
おかしい。
亜美ならここで黙ったら、さらに俺のマシンガントークが続くことを知っているはず。
なのに、黙ってるっつうことは。
「おい……てめぇ、誰だ?」
偽者に決まってんじゃん。
そして亜美は強ぇ。
だからこんな時間まで誰かといるっつうことは、自分の意思で、だ。
女がこんな時間まで連れ回すはずがねぇし、それは男。
それも、亜美は1人の男にのこのこ付いていくようなばかじゃねぇし、相手は複数だ。
と、なると。
風龍か。