龍の女神となるべき姫【上】
「着きました」
あ、もうたまり場に着いたんだ。
やっぱ考えごとしてると早いなぁ。
そう言えば、お兄ちゃんも私がたまり場に行くことを認めてくれたみたい。
……口には出さないけどね。
それはやっぱり、風龍のみんなが完璧に守ってくれてるからだと思う。
だって私、まだ1回も襲われてないんだもん。
こんなに徹底して姫を守ってくれる族なんて滅多にないよ。
―――ガラッ
「「「あ、総長!!」」」
「「「みなさん、こんにちは!!」」」
「「「姫!!ご無事で何よりです!!」」」
「「「姫!!今日も綺麗ですね!!」」