龍の女神となるべき姫【上】
「絶対ぇ守んぞ」
「「「うおぉーーー!!」」」
悠基たち4人の不敵な横顔に。
下っぱ君たちの“男”の顔に。
胸がきゅんと締めつけられる。
私もみんなに何か言おうと思ったけど。
きっと、ここは私の出る幕じゃない。
私には、喜びを自分の胸だけに収めて、みんなを見守ることも必要なんだ。
そして、興奮冷めやらぬみんなの前で満足気な笑みを浮かべていた悠基は、
「送る」
と、ひとことだけ私に言った。