龍の女神となるべき姫【上】


「そういえばそうでしたね。
ここでの理事長の人気は、絶大ですよ」




拓也君が人気者で神様ねぇ。



ふっ。


どうせ、留年手続きが面倒くさいだけでしょ。




『ってことは、テスト前日にのほほんとしてるのは数えるほどで、あとは頑張って頭に詰め込んでるってこと?』



「そうですね」



『じゃ、何で秋都はここにいるの?』



「何でって、何がや?」



『明日テストなんでしょ?勉強しなきゃ』



「亜美、それはもしかして“お前はあほやから勉強しぃ”って言うてんのか?」


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