龍の女神となるべき姫【上】
「亜美に2人も紹介したいな。
1人がマイペースな奴でさ、いつもSHRに来ないんだ。
もう1人は簡単に言えば、その監視役なんだけど」
「もうそろそろ来るんとちゃうか?」
げっ。
その2人といえば、総長と副総長でしょ。
いずれは会うんだろうけど、悪あがきくらいはしたい。
「亜美、すぐにケータイで呼ぶからちょっと待っ『あっ、私、もう行かないと!!』
「どこ行くん?」
『ほら、私、今日転入してきたでしょ?
だから書類とか色々あんのよ!!
んじゃあね!!』
秋都は場所を聞いたのにそれには答えず、私は足早にその場から逃げた。