龍の女神となるべき姫【上】
聖なる龍の魔法
危なかった……。
初日から総長、副総長にまで関わるなんて、まじでごめんだよ。
まぁ、風龍は卑怯な手を使わない族だからいいんだけど。
うーん。
ここからどこ行こっかなぁ。
やっぱ屋上がベストかな。
……なんて考えていると、後ろに何かを感じて、振り返ってみたら。
「「亜美!!」」
げっ、出た。
瓜二つの顔の2人がこっちに走ってくる。
このままの勢いで抱きつかれたら倒れるな、と確信した私は、
『ストップ!!』
と、2人のおでこに手を当てて2人を止めた。