龍の女神となるべき姫【上】
「何も考えずに、俺らの側にいろ。
後のことは俺らの仕事だ」
だからぐだぐだと考えてねぇで、俺らに任せろよ。
でもこれだけ言っても、まだこいつは納得しねぇ。
ったく……。
「亜美、返事は?」
じっと亜美だけを見つめる。
まるで、イエス以外は認めないとでも言うかのように。
そして、亜美は小さくうなずいた。
「よっしゃ!!
これで亜美も俺らの仲間やな」
秋都の言葉で実感する。
亜美はもう、俺らの仲間なんだな。
仲間となったこと、絶対ぇ後悔させねぇよ。
俺は心の中で1人、そう誓っていた。
〔悠基side end〕