龍の女神となるべき姫【上】


『悠基?』



「乗れ」



『へ!?』




空耳?



総長じきじきに乗せてくださると!?




じっと悠基を凝視してると、フイッと顔を背けて、また、



「乗れ」



と言われた。




ムカッとして悠基の横顔を睨んでると……。



あれ?耳が赤い―――




『照れてんの?』




……。


ん?



もしかして、口に出しちゃいけなかった?





おそるおそる悠基を見てみると―――


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