あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「恵子ー。
内定もらったって?」
雅樹に声をかけられた。
「うん。昨日、電話いただいたよ。
なんとか一段落だ。
雅樹はどう?」
「もうダメだ。俺だけじゃん。
内定もらえてないの。
もういっそのこと一年留年して、弥生と一緒に卒業しよっかな。」
雅樹は私と別れて、半年くらいたった頃。
一つ下のカワイイ子と付き合い始めた。
なんとか友達として…出来るだけ気まずくならないようにしていたけど…
彼女が出来てやっと友達に戻れた気がしてた。
『いっぱいお祝いしてやろう』と言ってた幹斗も、
本当に一緒に飲みに行って、仲良くなっていた。