あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「優…寝たね。」
帰りの車、チャイルドシートで寝てしまった優をちらっとみて那智は言った。
「そういやさ…幹斗と志賀…
距離…置いてるみたい」
運転しながらも…那智の頭に角が生えてきたのが見えた。
「またあの最低男!!
恵ちゃんもあれほどあいつは辞めとけっていったのに!」
うるさいよ那智…
「優が起きるから。
今回は…まあ幹斗に任せとけばいいんじゃないかな?
お互い…噛み合ってないっつうか…まあどうやって二人で並んで歩くか…
悩んでる感じだから…」
って言ってんのに、さっきから人の話しも聞かないで…
どっかに電話してる。
どうせ志賀にだろ。
「出ない。
ちょっとつーくん、恵ちゃんの実家に電話して。
私、昼も今度クリスマス会しようと思って電話したのにでなかったから。
早く、そこ停めて」