あなたとわたし〜魔法と呪い〜2


「なんてな。嘘。

付き合い出した頃…俺…まだ学生だったろ。

お前等いっつも一緒にいるし…

亘もそうじゃん。


あんま周りにさ、そうやって仕事してる人と付き合ってる奴いなくて…


ちょっとおかしくなりかけた。

気が狂いそうだった。」



知らなかった。


勇作…いっつも千李さんがって言ってたし…


「病院の前で待ってても普通に男と出てきたりするし…


亘が一回、別れたときも、なんか男のこと口走ったせいじゃん。


皆そんなもんじゃないの?


誰だって、自分のことだけ見ててほしいって思うだろ。」



ああ…
村越も。貴子ちゃんのことで変なヤキモチ妬いて一回ダメになったんだ。

忘れてた…


「そういうのってさ…内緒で我慢し続けるの?


俺…我慢とか無理な気すんだけど…」


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