あなたとわたし〜魔法と呪い〜2

















「…だからお前はバカだって言ってんだ。

あいつはお前の隣にいたいから綺麗になったんだ!!

お前に似合う女になりたいから頑張ったんだ!!


お前が分かってやろうとしないから。」



『だから、今度は幹斗の隣で…
幹斗に相応しい女の子を目指したいの。』

勇作に宣言した恵子を思い出した。


あれから…ずっと頑張ってた?

俺のため?

俺といるため?




「なんとなく…癒しもなくて、目的もなくて…苦しんでるように見えたよ。

今日。


肩張って、強がってた。


肩揉んでやったら、すげえこってたし。」


……

頑張りすぎるんだあいつは。


いつだったかの文化祭も…
高2か…

あんときも頼らないで…一人で突っ走って、強がってた。



< 289 / 341 >

この作品をシェア

pagetop