あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「…だからお前はバカだって言ってんだ。
あいつはお前の隣にいたいから綺麗になったんだ!!
お前に似合う女になりたいから頑張ったんだ!!
お前が分かってやろうとしないから。」
『だから、今度は幹斗の隣で…
幹斗に相応しい女の子を目指したいの。』
勇作に宣言した恵子を思い出した。
あれから…ずっと頑張ってた?
俺のため?
俺といるため?
「なんとなく…癒しもなくて、目的もなくて…苦しんでるように見えたよ。
今日。
肩張って、強がってた。
肩揉んでやったら、すげえこってたし。」
……
頑張りすぎるんだあいつは。
いつだったかの文化祭も…
高2か…
あんときも頼らないで…一人で突っ走って、強がってた。