あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「…なんかこういうの恥ずかしいんだけどね。
ずっと付き合ってたの。
入社してから。
私さ…こんな性格だし、人に頼られるのはいいけど…頼るのすっごい苦手で…
学生の頃付き合ってた人にも『女といる気しない』って言われてたの。」
やっこ先輩は実際すごく頼りになるし…
私もすごく頼ってる。
「でも、真也と…って湯川真也って言うんだけど、付き合うようになってね、ちょっとずつ、真也に頼れるようになった。
ほんっとにちょっとずつ。
弱ってる時…ほら仕事上手くいかなかった時とか、熱だした時とか。
どうしても会いたくなった。
そういう時…何を置いても会いにきてくれたの。
『大丈夫、また頑張ろう。一緒に頑張ろう』って。
頑張れじゃなくて、頑張ろうって言ってくれたから、ここまできた。
一緒に頑張ってきたんだ。
私は真也にしか頼れないから。
真也にもらってもらわないと…ダメでしょ。」