あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
即答かよ。
まあ予想してたけど。
「勇作…今度は絶対本気だから。
運命だって言ってたし…
信じてやろうよ。」
「何を…信じるの?
浮気しまくりで、いっつも女の子がいないとダメで。
かわいい子やきれいな子じゃないとダメで。
千李さんが泣いたらどうすんの。
泣かせるって分かってるのに、どうやったら紹介なんて出来るの?
どうせ、千李さんがキレイだから、手にいれたいだけなんでしょ。
なんか変なプライドでさ。」
イライラした。
ダメだと…
あくまで冷静に…
恵子を尊重して…
計画全部吹っ飛んで
「お前…なんなの?
人の親友捕まえて、他に言い方ないわけ?
泣くことだってあんだろ!!
恋愛なんだから、遊びじゃないんだから。
変なプライドってなんだよ。
そんなプライドもってねーし、そんなにしがみつくほど女にも困ってねーよ。
うぜえな。お前。」
最後のは完璧言い過ぎだ。
「だったら勝手にしたらいいじゃない。
二人で『ラビ』でも駅でも張り込めばいいでしょ。
『うざい』女を頼んないでよね。
とにかく絶対に嫌だから」
かばんから財布を出して、5千円叩き置くと、じゃあって言って、席を立った。
「待てって!
お前今日泊まってくって…」
とっさに腕を掴んで言ったら
「…うざい女とはいたくないでしょ。
私もしばらく幹斗の顔みたくない!!」