あなたとわたし〜魔法と呪い〜2


「…………なんで勇作ときた?」


「駅で会ったから。」



「…なんで紹介する気になったの?」



「……幹斗に言われたから」


何言ってんだ


「もう…10日も経ってる。」


「幹斗に女ときらなきゃ協力しないって言われたって。」

ボロボロ泣きながら…タオル握って俺をみてる。


「逢いたかった。
大事な人のことあんなふうに言ってゴメンナサイ」














…ギュッ………
抱きしめた。限界だ。
片手を恵子の後頭部に片手を頬において、グイッと上を向かせた。


ゆっくりゆっくり恵子を見て、唇を親指でなぞって……触れる瞬間に「俺も逢いたかった。」
そう言ってから唇に触れた。


深い…深いキスを…

< 51 / 341 >

この作品をシェア

pagetop