あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「…………なんで勇作ときた?」
「駅で会ったから。」
「…なんで紹介する気になったの?」
「……幹斗に言われたから」
何言ってんだ
「もう…10日も経ってる。」
「幹斗に女ときらなきゃ協力しないって言われたって。」
ボロボロ泣きながら…タオル握って俺をみてる。
「逢いたかった。
大事な人のことあんなふうに言ってゴメンナサイ」
…ギュッ………
抱きしめた。限界だ。
片手を恵子の後頭部に片手を頬において、グイッと上を向かせた。
ゆっくりゆっくり恵子を見て、唇を親指でなぞって……触れる瞬間に「俺も逢いたかった。」
そう言ってから唇に触れた。
深い…深いキスを…