あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
十分堪能した後…恵子は俺の胸の中で…寝はじめた。
「………しゃけ……」
ぷっ。なんだそれ?
旅館朝食…根に持ってんな。
こないだ…家に帰って…冷蔵庫見た瞬間に思い出して…後悔したんだ。
引っ張ってでも連れて帰ってきたら良かったなあって。
俺だって…楽しみにしてたのに…
大根一本も俺一人でどうすんだって思ったんだ。
まあサラダとみそ汁、大根おろし、とかしてたら、なんとか使い切ったけど。
冷凍庫に鮭は入れてある。
みそ汁もなんとか作れるし、卵焼きも出来る。
ごはん炊いて、海苔は…味海苔でいっか。
ちょっと安い旅館だけど…
俺は恵子がいればいいし。
恵子もきっとそうだし……