私vsクラスメイト
突然
夏休みまでもう少し・・・・

そんな日の夜。
お父さんは、かわいそうな目で私を見てこう言った。
「転勤することになった」
まじめな顔をしていた。
いつもは、お笑い番組が好きで笑ってばかりいるお父さん。
こんな顔したお父さんを見たのって・・・
何年ぶりかな・・・。

私は、涙をこらえながら聞いた。

「仕事の都合で東京に引っ越すことになった。
 ごめんな。せっかく友達と仲良くなれたのにな・・。」

「大丈夫だよ。会えなくなったりはしないから。
 ほら、ケータイあるしさ!お父さんは悪くないって」

私はお父さんを励ます、
ちがう・・・
悲しみを隠すためにこんな言葉を言った。

私、中学1年生。
お父さんは、自衛隊だから昔から引っ越すことが多かった。
もう引越しはないはずだったけど・・・。
きっと大事なことがあるんだよね・・。

私は少しがっかりした様子で、
自分の部屋に戻った。
足取りは重く、下を向いて泣いた。

しょうがない・・。
そう思いながらも、
「なんでよ・・」
そうつぶやいていた。

2学期からは東京暮らし。
メアドを交換した友達にもきっと会えない。

このことを知った友達はどうするかな・・。
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