先生の片思い
テーブル選びはちょっと揉めた。
柚奈は白のテーブルで、俺は収納ができるガラステーブル。



「こっちの方があのソファーにあいますって!」

「でもそれ収納できねぇじゃん。こっちの方が使い勝手がいい」


しばらく揉めて、結局はガラステーブル。
俺の部屋に置くんだしって言ったらすんなり諦めてくれた。






代金を払って、俺の車でマンションへと向かう。

助手席に女が乗るのっていつぶりだっけ?
ふと、考えた。




2、3年ぶりか?
別に彼女ができないわけではなくて、何か面倒になったから。
第一、女に困ったことは無い。




「昨日のケーキ食べます?」

「食べる」
即答した俺を見て少し笑う柚奈。

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