先生の片思い
部屋に通し、柚奈の定位置に座らせる。
一応泣き止んだのだが、目も鼻も赤くなってしまった。
「何か飲むか?」
横に首をふる。
「夕飯食べたか?」
またしても首を横に振る。
「焼きそばの残りあるけど、食う?」
「食欲ないです」
泣きすぎたせいか、鼻声。
こんな姿見たこと無い…。
当然か。
彼女とかじゃなく、生徒だったんだから。
いくら仲が良かったとはいえ、弱みを見せるほど教師と打ち解けられるはずが無い。
「りんごジュースは?」
俺の部屋によくくるようになってから、柚奈の好きなりんごジュースを常備している。
要らないという柚奈を無視して、りんごジュースを入れる。
そして濡らした冷たいハンカチを渡す。
「ありがとう、琉さん」
赤くなってしまった顔で少しだけ笑ってくれた。
だけど、人を癒すようなあの笑顔じゃないのがすごく悲しかった。
一応泣き止んだのだが、目も鼻も赤くなってしまった。
「何か飲むか?」
横に首をふる。
「夕飯食べたか?」
またしても首を横に振る。
「焼きそばの残りあるけど、食う?」
「食欲ないです」
泣きすぎたせいか、鼻声。
こんな姿見たこと無い…。
当然か。
彼女とかじゃなく、生徒だったんだから。
いくら仲が良かったとはいえ、弱みを見せるほど教師と打ち解けられるはずが無い。
「りんごジュースは?」
俺の部屋によくくるようになってから、柚奈の好きなりんごジュースを常備している。
要らないという柚奈を無視して、りんごジュースを入れる。
そして濡らした冷たいハンカチを渡す。
「ありがとう、琉さん」
赤くなってしまった顔で少しだけ笑ってくれた。
だけど、人を癒すようなあの笑顔じゃないのがすごく悲しかった。