先生の片思い
「あ、これ見たかったやつだ」
濡れた髪を拭きながら風呂から出てくる。


振り返ると、少しほてった頬に濡れた首元がセクシーな女性が…。
さっきの考え事が一瞬だけ、ふっ飛んだ。



「私も一緒に見たい」
当たり前のように俺の横にちょこんと座る。

シャンプーやボディーソープの香りが鼻をくすぐる。
いいにおい…。



「琉さん、りんごジュース飲みたいです」

「お、おう…」



妙にドキドキする。
見たことも無い色っぽくて綺麗な柚奈。

あんな女だったか?



りんごジュースと、俺のぶんのコーヒーを入れる。
頭を冷やすため、一杯飲む。

すると、思ったより落ち着けた。

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