あたし、脱ぎます!《完》
「今日はどうしようか?
どっか
行きたいところとかある?」
淳平くんと二人だったら、
どこでも良い!
でも、それじゃ…困るよね。
「淳平くんの行きたいところは?」
「俺?、
そうだな……。
大学で使うものを買いたいと思っているけど……、
そんなところ行くの、
嫌でしょ?」
「ううん!!大丈夫!!
あたし、
そこのお店に付き合う!」
淳平くんと
一緒だったら、
ホントにどこでも良いんだから♪
「そう?」と
歩き出す淳平くんと肩を並べて歩く。
地元でも
こんなこと出来なかったから、
何だか夢みたい。
淳平くんの
肩よりも小さいあたしだけど、
ちゃんと釣り合い取れているかな。
「萌香ちゃん、
今日は雰囲気が違うね」
淳平くんが
あたしの全身を見ながら言った。
「えっ?そうですか?
ちょっとイメチェン……した、
かな……?」
イメチェンというか、
数時間前に
プロの手によって変身したのだ。
でも
気に入ってくれる……かな?