あたし、脱ぎます!《完》



あたしは
テーブルの上のショートケーキを
一口サイズにすると
口に運んだ。



「美味しい♪」



甘すぎない生クリームと

ふわふわのスポンジケーキ。


完璧なあたし好み。



「へぇ。
ね?

俺にもちょっと食べさせてよ」



「……え?」



「駄目?」



「う、ううん!!」



あたしの顔を見ながら、

「あ~ん」と
口を開ける淳平くんに

あたしは
ケーキをホークに乗せ、

口に運んだ。


指がブルブルと震えてしまう。



「うん!美味い!

俺、ケーキとか
あんまり食べないけど、

ここのは美味しい」



モグモグさせながら話す
淳平くんを見つめる。



……ね?

これって間接キスだよね?



淳平くん、大丈夫なの?


あたしの使ったホークだよ?



あたしは
そのホークで
ショートケーキに上に乗る

真っ赤な苺を口に運んだ。

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