あたし、脱ぎます!《完》


「おはようございます!!」



真鍋さんに続いて、

歯切れの良い
大きな声を上げた。


空を覆う雲が
吹き飛ばすように。



「おはよう。
萌香ちゃん。今日も宜しく」



腰に
メイク道具をぶら下げ、
準備万端のERIさんが

あたしの頬に指を走らせた。



「うん!
萌ちゃんはこういうファンデの色が似合うね」



ERIさんの
メイクを参考に、

自分なりに真似ていた。



「じゃ、
今日は早速初仕事になる

週刊スプラッシュのグラビアだからね!!」



真鍋さんの声に

そこに居たスタッフと
あたしは「はい!」と声を上げた。

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