あたし、脱ぎます!《完》
2階に上がる階段を
見上げると、
淳平くんの後ろ姿が
ちょうど見えなくなった。
静かに目を閉じて、
考えてみる。
……え?
あたしは
目を開き、
顔を真っ赤にさせた。
……え?
まさか?
……キスじゃないよね?
目を瞑ってすることと言えば……
キス以外、思いつかない。
淳平くんとキスなんて……。
想像しただけで、
嬉しい気持ちと
恥ずかしい気持ちが混ざり合って、
顔を
更に真っ赤にさせ、
鼓動が
ドキドキと鳴り出した。
……あと、
淳平くんが初めて、
あたしのこと
呼び捨てで呼んでくれた。
そんなことが
本当に嬉しくて、
もっと淳平くんを大好きになる。
意外と可愛い表情を浮かべる淳平くん。
ちょっと強引な淳平くん。
あたしはそんな淳平くんの全部が大好きなんだ。